Stories — 支流の物語 002

森と海のうた

国境線は、どこにもない

森は海を、海は森を求めて歌う。海の民は国を越え、森の民は時を越えてつながる——亞流のうた。

森と海は、遠く離れているようで、ひとつの循環のなかにある。森の恵みが川を下って海を育て、海の水が空へのぼり、雨となってまた森に還る。境界を引くのは人間だけで、水そのものは、はじめから分かれてなどいない。

うた

国境線は、どこにもない。
あるのは、風の音だけ。

海の民は国を越えて、
森の民は時を越えて、
つながっていく、今ここで。

森と海が出会ったとき、
大きな和が生まれる。

詩「森と海のうた」より。楽曲としても歌われています。